パッと買えて食べ歩きできるのが魅力の揚げ物。伊勢神宮観光なら「豚捨」のコロッケとミンチカツがおススメです!
この記事では、有名店「豚捨」の揚げ物をお得においしく食べる方法を紹介しています。伊勢にお越しの際は、ぜひお試しください!

「豚捨」がオススメな理由と、お得で美味しい食べ方を紹介します。
・豚捨のコロッケは全国区レベルの知名度で
めちゃ旨!
・本店なら、ミンチカツが100円安いよ!
・揚げたて派は、外宮前店に行こう!
・ソース派なら、外宮前かおかげ横丁店!
「豚捨」とは?
豚捨は、伊勢で創業した老舗の和牛専門店です(明治42年創業・豚肉も扱っています)。
なぜこんな一風変わった屋号なのでしょう?
創業者の「森捨吉」さんが養豚業を営んでおり、その後飲食店を開業しました。そのお店は、「豚飼いの捨吉」の店だから「豚捨」になったというのが真相だそうです。
でも世間では、“捨吉の店の牛肉が美味しすぎて、お客が「豚なんか捨てちまえ」と豚肉を投げ捨てたから”・“牛肉にこだわり豚肉の取り扱いを捨ててしまったから”「豚捨」なんだ、というお話の方が有名だったりします。
「豚捨」の揚げ物
豚捨は伊勢神宮の内宮と外宮のそばという観光地のど真ん中にあり、多くの観光客の方が豚捨のコロッケを食べます。黒毛和牛のミンチをたっぷり使った豪華な一品。何よりその美味しさで、神宮観光で揚げ物といえば「豚捨のコロッケ」と、全国区で有名です。
著名コピーライター・糸井重里さん主催のブログでも豚捨のコロッケが語られています。同ブログの調査から、豚捨のコロッケは地元民からも愛されていることがわかります。
豚捨は「コロッケ」だけでなく、「ミンチカツ」「串カツ」「トンカツ」、4種の揚げ物をテイクアウトで販売しています。下で説明していますが、メニューは店舗ごとに違うのでご注意!


コロッケ
豚捨の看板テイクアウトメニュー。やや小ぶりでサクサクしすぎず(衣がポロポロ落ちない)、適度な硬さのコロッケです。食べ歩きのために工夫されていると感じます。
牛と豚肉の合い挽きを使っており、お肉の味がしっかり感じられます。ジャガイモと玉ねぎの甘さもしっかり出ていて、ソースをつけなくても十分美味しい一品です。
通販で冷凍品が購入できます。
ミンチカツ



豚捨のテイクアウトで個人的にイチオシです。
高級店の、カリッとした粗目のパン粉の衣から肉汁があふれる…というメンチカツではありません。
どちらかというと、素朴な感じの美味しさです。細かめのパン粉の衣は口当たりが良く、しっかり味のついたミンチがとても肉肉しい。
さらに肉の旨みはすごいです。店員さんによると、合い挽きではなく牛肉だけを使っているそうです。
邪道と言われるかもしれませんが、揚げたてよりも、保温機に入った熱すぎないものにウスターソースをつけて食べるのが最高に美味しいです。
残念ながら通販はないので伊勢に来ないと食べられません。
串カツ
豚肉とタマネギのオーソドックスな串カツです。ごく普通の串カツですが、流石にお肉は美味しい。味はちゃんと付いていて、ソースなしでも食べられます。
豚カツ
個人的に豚捨ての揚げ物で2番目に推しているのが豚カツです。厚目に切られた豚ロースがちょうど良い硬さの衣に包まれていて抜群の食感です。ロースの甘味と旨味もとてもよく、テイクアウトのトンカツとしては最上級に美味しいと思います。
何もつけなくても良いですが、最初はそのまま、少し食べたらトンカツソースというのがおすすめです。
揚げ物が食べられる豚捨は3店舗
豚捨は、精肉店1軒(本店)とレストラン5軒で営業されています。このうち、伊勢にあって揚げ物をテイクアウトで食べられるのは3店です。メニューや営業時間が違うので、それぞれ紹介します。
おかげ横丁 豚捨
皇大神宮(内宮)にほど近い超有名観光地、おかげ横丁にある豚捨です。歴史を感じさせる建物が和の雰囲気を醸しています。神宮観光の映える写真を撮るなら豚捨店舗の中でも最高です。
営業時間は9:00-17:30。メニューは「コロッケ・ミンチカツ」の2種類。
混んでいて行列ができていることが多いですが、回転が速いので大体すぐに買えます。混んでいる時は、ほぼ揚げたてが食べられます。また、揚げているところが見られるのはこのお店だけです。
最寄りの五十鈴川駅からは徒歩で30分程度かかるので、電車の方はバスを利用するのが一般的です。






豚捨外宮前店
伊勢市駅から豊受大神宮(外宮)に向かう外宮参道にあります。駅歩5分。外宮入口のすぐ側です。揚げ物販売の場所は少しわかりにくく、併設のレストランの青いのれんの右側にあります。
営業時間は11:00-19:00。テイクアウトは、「コロッケ・ミンチカツ・串カツ」の3種類。
それほど混んでいないことが多いです。空いている時は注文後に揚げるので、5分弱待ちます。






豚捨本店
観光地から離れた場所にあります。
伊勢市駅からしんみち商店街を通って約1km。およそ15分。
他の店舗と違い精肉店です。
松阪牛のルーツである伊勢牛をあつかう稀有なお店です。
営業時間は9:00-19:00。テイクアウトは、「コロッケ・ミンチカツ・串カツ・豚カツ」の全種類。
東横イン・伊勢市駅の並びなので、ここに宿泊されている方は楽にアクセスできます。






豚捨、どのお店で食べる?
これまでに紹介したように、豚捨はお店ごとに特徴があります。では、どのお店に行くべきか、どこのお店が得なのかを考察します。
味・ソースで選ぶ
実際に食べ比べましたが、揚げ物の味についてはどこのお店もほとんど変わりません。このため味は行く店を決める要素にはなりません。
ただ、ソースいらない派とソースかけたい派は別れると思います。
おかげ横丁店と外宮前店にはウスターソースが置いてあります。このため、ソース派の人はこの2店のどちらかに行くべきです。
なお、このウスターソースは「伊勢ソース」という名前販売されています(税込440円)。


メニュー・値段で選ぶ
3店舗全部にあるのは「コロッケ」と「ミンチカツ」。「串カツ」は外宮前店と本店、「豚カツ」は本店にしかありません。食べたいメニューのあるお店に行きましょう。
基本的に値段は同じなのですが、なぜかミンチカツは本店だけ100円安いです!(本店は税込200円、他のお店は300円)お土産などにメンチカツがたくさん欲しい方は、本店で買うとすごくお得になります!
揚げたてが食べられるかで選ぶ
揚げたてかどうかを気にされる方は多いと思います。大抵は、揚げてから少し時間が経ったものがショーケースから提供されるので、本当の揚げたてを食べられるかどうかは運次第。
運に頼らず確実に揚げたてが食べたい方は、平日に外宮店なら、注文後に揚げるので確実です。お客様が多く品物の回転の早い、おかげ横丁店でも揚げたてが食べられる可能性は高いです。
(ちなみに揚げたての揚げ物を提供しているお肉屋さんが伊勢市駅・徒歩3分にあります。別記事で紹介します)。
本店では、揚げたてはほぼ食べられません。でも個人的には、豚捨の揚げ物はテイクアウトしてから1日ぐらいは十分美味しいと思っています。特にミンチカツは揚げたてアツアツより、ショーケースから出されたものの方が、肉の味がよく分かると感じます。
ちなみに揚げ物を温め直す際には、電子レンジはダメ。揚げ物温め機能がついたオーブントースターがあれば良いですが、ない場合はよい温め方が2つあります。
1つは「油をひかずにフライパンの上で弱火で加熱する」方法。もう1つは、「(出てきた油を衣が吸わないように)シワをつけたアルミホイルの上に置き、少量の水を霧吹きした後でトースターで1-2分焼く」という方法です。どちらも衣をベシャベシャにしないで美味しく温められますよ。
ちょっと足を伸ばしてみませんか?
本記事では、豚捨とは全く関係ない私が、伊勢に来たなら「豚捨の揚げ物を食べるべき理由」と「お得においしく食べる方法」を紹介しました。



忖度は一切ありません!
ただ、お伊勢参りに来られる方の多くは、内宮とおかげ横丁の観光だけで、外宮には行かれないと思います。ましてや駅から1km離れたお店に行くことは少ないでしょう。
でも、伊勢には内宮周り以外にも、面白いところ、訪れる価値がある場所がたくさんがあります。この記事をよんで興味を持たれたら、是非、観光地以外にも少し足を伸ばしてみてください。
例えば、ちょっとリッチに豚捨本店で幻の「伊勢牛」をお土産にすると、きっとこれまでにないお肉体験ができて、先方にも喜ばれると思いますよ!
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